敗者のゲーム チャールズ・エリス 1日目
個人投資家が個別株で利益を出そうとすることは、機関投資家と売買ゲームで勝たないといけない。
プロの投資家は利益を勝ち取るのに対し、アマチュアの投資家はミスで利益を失う。
さらに売買を行うたびに手数料がかかり、市場リターンから手数料が引かれるためゼロサムゲームとなる。
▼個人投資家が合理的な成果を得るための原則
運用リスクの理解
現実的な投資目標の設定
適切な投資配分
現実的な貯蓄と支出のルール
市場高等、暴落時に冷静さを保つ
優れた投資家が守ってきた投資についての基本原則
①投資の最大の課題は株式・債権・不動産などへの長期的な資産配分の決定である。
②長期的な資産配分の決定に際して考慮すべき点は、成長性・安全性・毎年の収入などだが、最も大事なのは、いつ資金が必要なるか、という点である。
③資産ごとにも、資産の種類ごとにも幅広く分散すること。暴落は突然起きる。
④決めたことを一貫して忍耐強く実行する。上昇相場は最も悲観的な時に起きる。一喜一憂したときの損失は大きい。「方針をきちんと立て、方針どおりに行動すること」だからこそ①の資産配分方針が重要である。
【投資家が追求すべき、最も重要な目標】
①投資家のニーズを把握すること
→投資によって得た資産で何を成し遂げたいのか。
②個人投資家自身の目的にあった、現実的な運用目的を明確にすること
→成し遂げたい目的に沿った運用目的・目標はなにか。
③投資家のリスク・リターン特性に合致した、適切な資産配分を確立すること
→保有資産のうち、短期的に必要な資金を除く余剰資金を算出
さらに今後の収入に対する資産配分を考える
④現実的で固有の長期運用目的を達成するよう設計された、明確で合理的な運用基本方針を作り上げること
→短期的なマーケットの変動に惑わされないような運用方針を作ること。